海王星は太陽から数えて8つめの惑星で、1846年に発見されました。天王星のりろん上の公転の通り道が、実際の観測(かんそく)とちがう結果だったことから、天王星の外側にまだ発見されていない惑星があるとして、海王星が発見されました。しかし、海王星は地球からとおくはなれていたため、なかなか観測ができませんでした。海王星とは、どんな惑星なのでしょうか。
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太陽を1mのもけいだとすると、海王星は卓球のピンポン球くらいの大きさになります。海王星の大気は水素80%、ヘリウム19%、メタン2%の成分でできています。ガスでできた木星型惑星なので、大気中は時速2.000kmの強い風や嵐がふぶいています。木星や土星にはアンモニアがふくまれ、はでな色をしていますが、天王星や海王星は、水素やヘリウムでできた大気の下に、水がいっぱいある層(そう)があって、アンモニアが水にとけこんでいます。そして、メタンが残り、メタンが赤い色をきゅうしゅうして青く見えるのです。天王星も海王星も青い色をしていて、どちらも同じような大きさで小さな惑星ですが、天王星のほうが重くできています。木星や土星は水素とヘリウムが主成分ですが、天王星と海王星は水が主成分です。
海王星は8等星くらいの明るさの惑星です。地球からはなれた位置にあるため、地球の1/1000の明るさです。あらかじめ、海王星がどこに見えるかを確認し、明るい星をたどりながら、海王星を見つけるようにします。なるべく高い倍率の天体望遠鏡(てんたいぼうえんきょう)で見るようにしましょう。海王星と見つけることができたら、衛星トリトンも見ることができますよ。
海王星は、英語で「ネプチューン」といいます。海の神さまで、ギリシャ神話ではポセイドンになります。ポセイドンはクロノスとレアの子供で、ゼウスと兄弟になります。ポセイドンは気が変わりやすく、タコ、イカ、クラゲなど、つぎつぎと海のかいぶつを作りました。ある時、ポセイドンはデメテルに恋人になれ、とせまりました。デメテルは「海の生き物ではなく、陸の美しい生き物を作ってください。」と言いました。すると、ポセイドンは美しい馬を何十頭と作り上げたのです。しかし、ポセイドンは、馬を作ることにむちゅうになって、デメテルのことはすっかり忘れてしまいました。ポセイドンはうつろいやすい、海の波みたいな神さまなんですね。
1989年にボイジャー2号が初めて海王星の観測をおこないました。ボイジャー2号によって、海王星には、うすい5本の環(わ)があることがわかりました。環の名前には、海王星を発見した、ガレ、ルベリエ、アダムス、衛星トリトンの発見者ラッセル、パリ天文台長のアラゴの名前がついています。
ボイジャー2号の観測で、当時、「大暗斑(だいあんはん)」と呼ばれる大きなうずがありました。しかし1994年にふたたびハッブル宇宙望遠鏡で観測したところ、大暗斑は消滅し、北半球に似たような斑が現れました。なぜ、このような斑が現れるのか、なぜ大暗斑は消滅(しょうめつ)したのか、まだ解かっていません。これは、海王星の大気が変わりやすいからではないのか?と言われていて、海王星のなぞをとくヒントになるかもしれません。
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