ススムくんの太陽系探検隊
冥王星ってどんな星?

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冥王星(めいおうせい)は、太陽(たいよう)から9番目のところにある惑星(わくせい)でした、最近までは。

地球の月より小さい冥王星は、成分や公転(こうてん)方法も、ほかの惑星とは、まったくちがっていて、とても個性的(こせいてき)なんです。でも、ついこの前、冥王星は惑星の仲間(なかま)から外されてしまいました。

冥王星って、どんな星なのでしょう?

冥王星(めいおうせい)って?

冥王星(めいおうせい)のとくちょう

冥王星

冥王星(めいおうせい)がまだ太陽系のなかまだったころ、太陽から一番遠いとされた惑星(わくせい)でした。今は、「準惑星(じゅんわくせい)」と呼ばれて、太陽系からははずされてしまいましたね。

以前までは小学校で、「水金地火木土天海冥(すいきんちかもくどってんかいめい)」と習っていました。しかし今では、「水金地火木土天海(すいきんちかもくどてんかい)」と習っているでしょう。

水星(すいせい)から海王星(かいおうせい)までの惑星は、ほとんど同じ平面上を、円に近いだ円をえがきながら太陽のまわりをまわっています。まよこから見ると、星がならんで一直線に見えますね。

一方、とても小さな冥王星は、平面からすごくかたむいて、つぶれただ円をえがきながら太陽をまわっています。なので、太陽と間が最短距離(さいたんきょり)になったときには、冥王星のとおり道は、海王星(かいおうせい)の内側(うちがわ)に入ってしまいます。

冥王星

そのほか、冥王星はほとんどが氷でできていることも、ほかの惑星とは、ちがっている点と言えるでしょうね。

さいきんの研究では、冥王星(めいおうせい)は、赤っぽい色と白っぽい色の2しゅるいに分かれているのだとわかりました。白っぽい部分はハート型によくにていて、ここは氷ではないかと考えられていますが、赤っぽい部分は、大きなべつの天体が冥王星(めいおうせい)にぶつかった跡(あと)に出来たもようではないかと考えられています。
でもまだ、赤い色の原因は研究中なので、このあと、どのような結果が出るのか、たのしみですね。

冥王星を発見(はっけん)した人

クライド・トンボー

冥王星は1930年にアメリカの天文学者(てんもんがくしゃ)クライド・トンボーによって、発見されました。

クライド・トンボーは、当時、一番新しい技術(ぎじゅつ)だった、天体写真を使いました。たくさんの写真をとって、一つずつ時間をかけて調べたのだそうですよ。

冥王星のデータ

  • 冥王星の半径(はんけい):1137km
  • 冥王星の質量(しつりょう):地球を1として、0.002
  • 冥王星の表面温度:−230〜−210度
  • 冥王星の気圧(きあつ):ほとんどない
  • 太陽からの距離(きょり):59億(おく)1520万km
  • 冥王星の公転周期(こうてんしゅうき):248年
  • 冥王星の自転周期(じてんしゅうき):6日
  • 冥王星の衛星(えいせい):1コ(カロン)
  • 冥王星の環(わ):なし

冥王星(めいおうせい)が海王星(かいおうせい)よりも内側(うちがわ)に入るのはいつごろ?

上でおはなししたとおり、冥王星(めいおうせい)は、248年かけて、太陽の周りを1周します。そして、他の太陽系(たいようけい)の惑星(わくせい)とは違い、周る軌道(きどう)はななめにかたむいているので、ある時期になると、海王星(かいおうせい)よりも内側(うちがわ)に入ります。
このとき、むかしの呼び方で惑星(わくせい)のじゅんばんを読み上げると、「水金地火木土天冥海(すいきんちかもくどってんめいかい)」となり、冥王星(めいおうせい)よりも海王星(かいおうせい)のほうが、太陽からはなれている惑星(わくせい)ということになります。

冥王星(めいおうせい)は、太陽を1周するうちの20年間くらいは、海王星(かいおうせい)よりも内側(うちがわ)をまわります。いちばん最近に、冥王星(めいおうせい)が海王星(かいおうせい)の内側に入ったのは、1979年から1999年ころまでだったので、次に海王星(かいおうせい)の内側に入るのは、西暦(せいれき)2227年ころでしょうか。

ちなみに、おじさんおばさんたち、おじいちゃんおばあちゃんたちが「どってんめいかい」と答えたとしても、それは子どものころに、冥王星(めいおうせい)が海王星(かいおうせい)よりも内側(うちがわ)に入っていたころに勉強したことなので、まちがいではないということですよ。

参考:明石市立天文科学館 天文の質問
http://www.am12.jp/faq/tenmon.html

冥王星の見つけかたって?

冥王星は、本当に小さく、14等星(とうせい)と暗い星です。かなり性能(せいのう)のいい望遠鏡(ぼうえんきょう)を使っても見つけることは、むずかしいでしょう。ただ、目に見える太陽のように動かない恒星(こうせい)を、ぜんぶスケッチし、星図で、だいたいの冥王星の位置(いち)を確認(かくにん)しておけば、これかなぁ〜?というくらいは判断がつくと思います。

ふたご座のなかに見えるとも言われています。とにかく観測(かんそく)しにくい星なので、季節(きせつ)や時間は、あまり関係(かんけい)ないように思いますよ。

冥王星にまつわる神話って?

くらやみの帝王(ていおう)プルート

プルート

冥王星のことを、英語(えいご)ではプルートと言います。かわいい名前ですが、プルートは豊作(作物がいっぱい実ること)の女神(めがみ)デメテルの娘(むすめ)のペルセポネーを、むりやりさらったコワイ神様なのです。

ゼウスとポセイドンのお兄さんでもあります。その暗いイメージから地下に眠る大金持ちとも呼ばれています。とてもおそろしい性格の持ち主ですが、正義(せいぎ)の味方のような、ヒーローっぽいところもあるんですよ。

なぜ冥王星は惑星じゃないんだ?

海王星の周辺(しゅうへん)から冥王星の外側(そとがわ)まで、エッジワース・カイパーベルト天体という小さな天体がうかんでいます。その数は今、800コくらいあると言われています。

冥王星のとくちょうのところでも書いたように、冥王星は私たちの目には見えないほどの星で、ほかの惑星とは大きくことなったとくちょうを持っています。そのことからも、じつは冥王星も、その小天体の一つではないかと考えられているんです。

「惑星」から「準惑星」にくくりがかわってしまうことで、冥王星が消えてなくなると思っている人もいるようですが、決してなくなってしまうわけではありません。

矮惑星(わいわくせい)って、なに?

※この情報は古いものです。新しい情報はこの下にある「冥王星は準惑星に決まり!」をご覧ください

2006年8月24日、チェコのプラハで開かれた国際天文学連合(こくさいてんもんがくれんごう)の総会で、定義された太陽系の新しい分類(ぶんるい)です。

1930年から、太陽系の第9惑星とされていた冥王星が、惑星の座(ざ)を失いました。そのキッカケとなった「2003 UB313」という星に「エリス」という名前がつけられました。これで矮惑星(わいわくせい)は、全部で小惑星の「ケレス」、冥王星(現在、冥王星は「準惑星」とされています。)、エッジワース・カイパーベルト天体の「エリス」の3つになりました。

ケレス

ジュゼッベ・ビアッツィ

ケレスは小惑星の中でも大きいものの一つです。小惑星としては、1801年にイタリアの天文学者ジュゼッペ・ピアッツィによって、はじめて発見されました。

公転周期(こうてんしゅうき)は4.60年、自転周期(じてんしゅうき)は、9時間40分とされています。

エリス

エリスは、冥王星よりも大きな天体と考えられています。2003年に、アメリカの天文学者マイケル・ブラウンらによって発見されました。

公転周期は557年、自転周期(じてんしゅうき)は8時間以上とされていますが、はっきりしたことは、わかっていません。

冥王星は準惑星(じゅんわくせい)に決まり!

矮惑星(わいわくせい)ッテ、ナニ?とあるように、2006年8月24日国際天文学連合(こくさいてんもんがくれんごう)により、冥王星はDwarf Planet(ドワーフ・プラネット)と再分類(さいぶんるい)しなおされ、日本ではそれを直訳通りに矮惑星(わいわくせい)と呼んでいました。

ただしこの名前は、本名が決まる前の「かりの名前」のようなもので、2007年3月21日日本学術会議(にっぽんがくじゅつかいぎ)によって、「準惑星(じゅんわくせい)」とあらわすことをすすめる、と決まりました。

もともと矮惑星(わいわくせい)というあらわし方は、「わかりにくい」「ネガティブ(うしろむき)なイメージ」などの声もあり、この「準惑星(じゅんわくせい)」という呼びかたのほうが、なんだかしっくりきますね。(2017年1月24日追記)

冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」ってなに?

ニューホライズンズとは、アメリカ航空宇宙局(NASA)が打ち上げた、冥王星やそのそとがわにある星々を探査(たんさ)するための人工衛星です。ニューホライズンズは、2006年に打ち上げられました。

実はこのときまだ、冥王星が「惑星」というくくりからはずされてしまうなんて、思ってもいなかったんですよ。

ニューホライズンズは、9年の歳月(さいげつ)をかけ、冥王星に近づき、たくさんの写真を撮影(さつえい)しました。そこには、今まで望遠鏡(ぼうえんきょう)だけでは見えなかった、冥王星の新しいすがたがたくさん写されていたんですよ。

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